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腰から足にひびく痛み

[2023.05.17]

腰・臀部から足にかけて放散する痛み・痺れ(=神経根症)は、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症といった、一度は耳にしたことのあるような病気が原因であることが多いです。ペインクリニック科のCommon disease(診療対象となる、よくある疾患)です。

現病歴や特徴的な所見から障害を受けている神経根を推定します。診断的な神経ブロックも有用です。重要なのは、神経ブロックによって、局所の炎症を制御したり、狭窄によって鬱滞した血流を改善することが期待できるため、繰り返しブロック治療を行うと持続的な症状の緩和が期待できることです。骨性・靭帯性の狭窄を直接的に解除するわけではないのに症状が緩和されていく現象は、正書にはそれなりの理屈づけが書かれてはいますが、改めて不思議だと感じます。最近、しばらく歩くと足腰が痛くなったとか、足先まで放散する痛みやしびれでお困りの方はぜひ一度ご相談ください。

どこかでMRIを撮像されている場合は、可能であれば画像データをお持ちいただけると診断の参考になります。また、心臓の病気や脳梗塞などのために、血液をサラサラにする薬(抗血小板薬や抗凝固薬など)を内服されていると、神経ブロックの治療の適応を慎重に検討する必要がありますので、お薬手帳などをお持ちください。

 

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