メニュー

膝の痛み

[2023.05.26]

膝の痛みで当院を受診される方も数多くいらっしゃいます。膝は全身の重みを受けながら、滑らかに歩行することを可能にしている関節です。それだけの負荷がかかっているわけですから、一旦痛みを生じると痛みの悪循環を起こしやすい関節ともいえます。

加齢などのために膝関節の軟骨がすり減って関節に変形をきたした病態は、「変形性膝関節症」と呼ばれます。重症例は手術適応になりますが、手術の適応ではない状態であっても非常につよい痛みでお困りの方がたくさんいらっしゃいます。手術は必要ない(=重症ではない)と説明されたけれども、内服薬や湿布薬ではなかなか痛みが和らがないと感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

膝関節(特に前面)の感覚は、大腿神経の末梢枝である膝蓋下枝と、脛骨神経から分枝する膝神経(上内側・上外側・下内側・下外側膝神経)が支配しています。詳しく診察すると、これらのいずれか、あるいは複数の神経が過敏になって痛みの悪循環を起こしていることが非常に多いです。このような神経に由来する痛みは、超音波ガイド下にピンポイントでブロックすることで痛みを遮断できます。個人差はありますが、一度のブロックで1ヶ月ほどは痛みが和らいだ状態を維持できるケースが多いと感じています。また、ブロックが有効な方では、パルス高周波法を行うことで、数ヶ月程度痛みが緩和するケースがあります。痛みを和らげることで、リハビリを促進したり、対側の膝や腰への負荷を回避・軽減することが期待できます。辛い膝の痛みでお困りの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME