当院の目指すもの
しみずペインクリニックでの痛み治療
しみずペインクリニックでは、痛みの治癒を目指したインターベンショナル治療を診療の主軸としています。インターベンショナル治療とは、痛みの原因を正確に診断し、X線透視装置や超音波装置を利用してミリ単位で的確な神経ブロックを行う治療です。特に、帯状疱疹や脊椎疾患に関連した痛み治療を得意としています。
神経ブロック治療は一時的な痛み止めではありません。的確な診断に基づいた精度の高い神経ブロックを行えば、痛みの原因となる炎症を直接的に抑制し、痛みの悪循環を取り除くことが期待できます。痛みの悪循環とは、局所的な炎症をきっかけとして生じた痛みが、局所の血流を増悪して炎症を遷延化させ、さらなる痛みを誘発する悪循環のことで、痛みが痛みを生み出し、増幅してしまう現象です。辛い痛みの多くは、この悪循環が遷延した状態にあります。的確な神経ブロック治療で「痛みの悪循環」を根気よく取り除けば、長期的に痛みを和らげることが期待できます。
また、私たちはパルス高周波法という先進的な治療を取り入れています。パルス高周波法とは、痛みの原因となる部位にパルス状(=間歇的に)の強い磁場を当てることで、神経ブロックと比べてより長期的に痛みを和らげる治療法です。強い磁場が、局所の炎症を抑制し、痛みの伝達を和らげる回路を活性化するなどの作用が想定されています。安全性が高く、効果の優れた痛み治療法として世界でも注目されています。日本でもその有効性が評価され、令和4年度にようやく保険診療として利用できるようになりました。パルス高周波法を取り入れている施設は、京都府下や広く近畿圏でも数えるほどしかありません。当院では、このような世界的にも先進的な治療を受けていただくことができます。
私たちの理念
1)的確な診断に基づく精度の高い神経ブロック治療を提供する
当院では、問診や診察に加え、近隣の医療機関と連携してMRIなどの画像診断を行い、的確な診断に基づいた診療を行うことを理念としています。的確な診断は、神経ブロックの持つ効果を最大限に引き出す上で非常に重要です。その上で、X線透視装置や超音波装置を使用したミリ単位での精度の高い神経ブロック治療を提供します。
2)身近なクリニックでありながら先進的な痛み医療を提供する
当院では、パルス高周波法という先進的な医療を提供します。単回〜数回のブロックでは効果が不十分な慢性痛治療の行き詰まりを打破する治療法として期待できます。
3)可能な限り受診日に痛みを和らげる
当院では、神経ブロックを安全に行うために必要な、血液止血能・凝固能を院内で検査する設備を備えており、必要な神経ブロックを即日行うことができます。なお、痛みの原因をより詳しく調べることが優先されるような病気が疑われる場合には、他院への紹介や検査を優先する場合もあります。